日本学術振興会の課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業
学術知共創プログラム「 偽情報と政治的分断に関する東アジア諸国を中心とした包括的研究」は、東アジアにおける偽情報と民主主義に関する問題を研究するプロジェクトです。有権者が直面する情報環境の劇的な変化を踏まえ、以下のような問いを探求します。
このプロジェクトでは、文系・理系にまたがる多様な分野の研究者の協働により、これらの問いに取り組みます。理論的な検討に加え、実証研究では主にインドネシア、日本、フィリピン、韓国、台湾に焦点を当てています。
研究チームは、以下の4つのクラスターに分かれています。各クラスターの詳細は以下をご覧ください。
このクラスターでは、AI と人間によるコーディングを利用して、このアジア諸国における選挙関連の偽情報や誤情報を検出、分類し、データベースを作成します。
このクラスターでは、オンラインサーベイ等を用いて、偽情報/誤情報と有権者の態度の関係を調査します。
このクラスターには2つのサブコンポーネントがあります。第1のサブコンポーネントのチームメンバーは、数理モデルと実験室実験を併用し、人々が偽情報や誤情報を信じ、拡散するメカニズムを解明します。第2のサブコンポーネントでは、民主主義理論が有権者を取り巻く現代の情報環境をどのように取り入れることができるかを探求します。
このクラスターは、偽情報や誤情報の拡散を防ぐために講じることができる政策措置を探求することを目的としています。